夜の十時を少し回った頃、雪の降り始めた地方の山間を抜けて僕は到着した。古い温泉宿の小さな宿泊棟は、木造の柱が軋むような古さで、館内はまばらな客の気配すら感じられない。
冬季限定で貸し切れる内風呂があると予約サイトに書かれていたので、システムエンジニアの僕ケイイチは疲れた頭を休めようとこの宿を選んだのだ。チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いてから僕は早速貸切風呂へ向かった。
冬の冷たい空気が身を切るように肌を刺す中、薄いバスタオルを腰に巻いただけの姿で浴場へ降り立つ。内風呂は岩をくり抜いたような小部屋で、湯船は四畳ほどの広さ。
すでに誰かが使っているのか、湯気が濃く立ち込め、湯船の縁に置かれた小さな石鹸とタオルが置かれていた。 俺は静かに浴槽に足を浸した。
熱めの湯が膝から腰へ上がってくる感触は、冬の凍えた体にとってまさに救いだった。肩まで沈み、深呼吸をする。
すると、木の扉がゆっくりと開く音がした。顔を向けると、そこに立っていたのは、ぽっちゃりとした体型の女性だった。
彼女は旅行代理店のスタッフらしい薄手の浴衣を着ており、胸元がはだけ気味で、豊かな胸の谷間が湯気の向こうにぼんやりと浮かんでいた。名前はヒロミだと後に知ることになるが、最初の印象は柔らかそうな肉付きと、温かみのある目元だった。
「すみません……ここ貸切で入るつもりだったんですけど、番号違いかしら」 ヒロミは少し慌てた様子でそう言った。声は柔らかく、少し鼻にかかったような響きがある。
俺はタオルを胸に当てながら答えた。 「いや、こっちも貸切だと思ってた。
番号は五番だけど」 「私も五番……。宿の人に聞いてみたけど、システムのミスみたいですね」 ヒロミは笑いながら、腰に巻いたタオルを軽く直した。
その動きで、大きな胸が左右に揺れるのが視界に入る。冬の冷えで彼女の肩も小さく震えていたが、目には好奇心のようなものが宿っていた。
俺は少し気まずさを覚えつつも、湯船の端に移って場所を空けた。 「一緒にいるのも変な話だけど、折角だからどうぞ。
外は雪だよ」 ヒロミは少し迷った表情を見せたが、すぐに決めたようにタオルを外して湯船へ入ってきた。彼女の体はたわわな胸と、腰回りに柔らかな肉が乗った、いわゆるぽっちゃり体型。
肌は白く、湯に浸かるとさらに艶やかに光った。 湯船の中で沈黙が流れた。
湯の音と、時折聞こえる雪の音だけ。ヒロミが最初に口を開いた。
「ケイイチさん……ですよね。さっき宿帳で見た」 「そう。
ヒロミさんも旅行代理店の人だよね」 「はい。仕事でこの辺りの温泉を視察に来てるの。
冬場は意外と落ち着いていて好きなんです」 会話はゆっくりと進んだ。ヒロミはシステムエンジニアの仕事に興味があるらしく、俺の日常を聞きながらうなずく。
俺も彼女のストレスフルな業務-tripの話を聞き、互いの肩の力は徐々に抜けていった。湯に浸かりながら、ヒロミの肩が俺の腕に軽く触れた。
柔らかい感触が伝わり、意識が少し集中する。 「冷えてる身体、温めますか。
」 突然ヒロミがそう言った。笑顔で、でも目には少し大胆な光が宿っていた。
俺は驚いて彼女を見つめた。 「洗体……って。
」 「ええ。密着してあげるわ。
冬の夜は体が固くなりがちだから」 ヒロミは体を寄せてきた。ぽっちゃりした胸が俺の背中に密着する。
柔らかく、温かい肉の感触が背中全体を覆う。彼女の息が耳元にかかり、甘い石鹸の香りが混じった湯の香が鼻をくすぐった。
手が俺の肩に伸び、ゆっくりと石鹸を滑らせる。指先が肌をなぞるたびに、ヒロミの胸が重く押しつけられる。
「ここ、力入ってるわね」 ヒロミの声は甘く、動作は丁寧。胸の感触が二、三度背中に当たると、俺の体が熱くなった。
手が徐々に下へ移り、腰のあたりで止まる。触れられるたびに、湯の中の距離が縮んでいくような気がした。
ヒロミの呼吸が少し荒くなり、俺も鼓動が速まるのを感じた。 「もっと近いところ、いい。
」 彼女の囁きに、俺は頷いた。湯船の中で、二人の体がより深く絡み合うことになった






















































