夏の夜、湿った空気が部屋の中にまで這い込んでくるような蒸し暑さだった。俺はケン、会社員で、親友の家に遊びに来ていた。時計はもう十一時を回っていた。親友の家は郊外の一戸建てで、キッチンはリビングと一直線につながっているオープンな造りだ。夜の十一時という時間、夏の終わり頃のこの季節は、昼間の熱気がまだ残っていて、クーラーをかけていてもどこかムシムシする。
親友はもう完全に酔ってソファで寝落ちていた。ビールと焼酎を交互に飲んで、二時間ほど前からいびきを立て始めている。俺は少し残ったおつまみを片付けようと立ち上がった。足元が少しふらつく。自分もかなり酒が入っていた。
「ケンさん、キッチンで手伝うよ」
ふと後ろから声がした。振り返ると、そこにナナミが立っていた。親友の妻だ。会社員の妻で、三十代半ば。薄手の白いTシャツに短いデニムパンツという、かなりラフな格好だった。夏の夜なので、ブラもつけていないのか、豊満な胸の形がTシャツの生地にくっきりと浮き出ている。汗で布地が張り付き、谷間が深く影を作っていた。第一印象として、胸の大きさが目立つ女性だと思った。少し前かがみになると、Tシャツの襟元から乳房の大部分が見えそうになる。
「いや、いいよ。俺で片付けるから」
「大丈夫。夫が寝ちゃったし、一緒にやろう」
ナナミは笑いながらシンクの横に立った。彼女の体から甘い汗の匂いが漂ってくる。シャンプーの残り香と、女性特有の少し甘酸っぱい体臭が混じっていた。キッチンの蛍光灯の下で、彼女の肌が少し赤らんで見える。夏の夜の湿気で、Tシャツの胸元がうっすら透け始めていた。
俺たちは黙って食器を洗い始めた。彼女が洗剤を泡立てているところを見て、俺は少し動揺した。彼女の胸が揺れるたびに、Tシャツの布が左右に大きく揺れる。触れたら柔らかそうだと想像してしまった。酒のせいか、頭の中で不適切な想像が浮かんでくる。
「ケンさん、今日は遅くまでありがとう。夫も喜んでたみたい」
「いや、こちらこそ。ナナミさんも世話になった」
会話が自然に続いた。彼女は時々こちらを見て笑う。その目が少し熱い。親友が寝ている今、このキッチンに二人きりという状況が、俺の意識を徐々に敏感にさせていった。彼女の胸がシンクの縁に当たるたび、小さく「ん」と息を漏らす。音が耳に残る。
彼女が皿をしまおうとして体を伸ばした瞬間、Tシャツが持ち上がって下着のない肌がわずかに見えた。俺は視線を逸らせなかった。彼女はそれに気づいたのか、ゆっくりと体を下ろしながら、俺の顔をまっすぐ見た。
「ケンさん、見てる?」
短い沈黙の後、ナナミが低い声で言った。声が少し震えている。
「え? いや、違う……」
「いいの。夫は寝てるし……この時間、誰にも邪魔されない」
彼女が近づいてきた。体が密着する距離になった。胸が俺の腕に触れた。柔らかくて、温かい。汗で少し湿った肌の感触が、Tシャツ越しに直接伝わってくる。匂いも強くなった。彼女の息が俺の首元にかかる。
「ナナミさん……」
「触って。もう我慢できなくて」
彼女は俺の手を自らの胸に導いた。指が沈むほどの柔らかさ。弾力がありながら、大きくて重い。Tシャツの上から揉むと、彼女が小さく声を上げた。「あ……」
キッチンのカウンターに背中を預け、彼女はさらに体を寄せてきた。夏の夜の熱気の中で、二人の体温が混ざり合う。胸の触れ合いが激しくなるたび、彼女の呼吸が荒くなる音が聞こえた。俺は彼女の腰に手をかけた。デニムパンツ越しに、ヒップの丸みがわかる。
「ここで……?」
「ええ。台所で、こんなふうに……」
彼女は俺の耳元で囁いた。声が甘く響く。彼女の指が俺のベルトに触れた。ジッパーを下ろす音が、静かなキッチンに大きく響いた。夏の虫の音が外から聞こえてくる中、彼女は跪いた。
ここから、彼女の豊かな胸が俺の股間に密着した。Tシャツを脱がずに、胸の谷間に収めるように包み込む。熱く、柔らかい感触が一気に全身を覆った。汗で滑りが良く、彼女が体を上下に動かすたび、摩擦の音がくちゅくちゅと湿ったものになった。乳房の重みが心地よく、彼女の息遣いが股間に直接かかる。
「気持ちいい? 私の胸、大きいでしょう?」
「う、うん……すごい……」
彼女はさらに密着させ、胸の中央でしごくように動かした。五感が全て集中する。視覚では彼女の胸が波打つ様子、聴覚では彼女の甘い吐息と肉が擦れる音、触覚ではぬめった温かさ、嗅覚では彼女の体臭と汗の混ざった匂い。味覚は彼女の唇から少し移ったビールの味が口に残っていた。
行為は次第に激しくなった。彼女は時折舌を伸ばして先端を舐めながら、胸全体で包み込む。俺の脚が震えた。夏の夜の熱気で、二人の体は汗だくになっていた。カウンターを支えに、彼女はリズムを刻む。俺は彼女の頭を軽く押さえ、動きを合わせた。
「もっと……奥まで、感じて」
彼女の声が上ずっている。高まっていく感覚の中で、彼女の胸の動きが速くなった。最後の瞬間、彼女は深く包み込み、熱い吐息を吹きかけた。俺は一気に解放された。彼女の胸に飛び散る感触が、Tシャツを濡らした。
行為が終わった後も、彼女はしばらく胸で包み続けていた。汗と体液でベタついた肌が、ゆっくりと離れる。ナナミは立ち上がり、Tシャツの汚れを指で拭った。
「夫には内緒ね」
「わかってる」
彼女は微笑み、キッチンを片付け始めた。夏の夜はまだ続いている。湿った空気の中で、俺たちは再び日常の表情に戻った。別れ際、彼女は俺の手にそっと触れた。
「また、いつか……」
ドアの外で、夏の虫の声が響いていた。
























































