秋の夜、地方都市の山あいに建つ老舗温泉旅館の露天風呂は、静まり返っていた。紅葉の季節がもうすぐ終わろうとするころで、夜の気温は肌寒く、空気には木々の香りと硫黄の湯気が混じっていた。俺は営業部のショウタとして、部長のユリコと二人でこの出張にやって来ていた。昼間の取引先回りを終え、夜遅くに旅館に到着した。チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いたあと、俺は混雑を避けるために十一時過ぎに露天風呂へ向かった。
浴衣を着て廊下を歩く足音が、静かな館内に響く。足を運ぶたび、浴衣の生地が太ももに張りつく感触が残っていた。露天風呂の入り口に立つと、石畳に置かれた提灯がオレンジ色の光を落としていた。湯船は広くて、岩の間に湯が注がれ、湯面から立ち上る白い湯気が夜の闇に溶けていく。誰もいない。俺は浴衣を脱ぎ、洗い場で体を流してから、湯船に沈んだ。熱めの湯が肩まで浸かり、秋の冷えた空気が肌に触れると、心地よいコントラストが生まれた。湯の底から軽い硫黄の匂いが鼻をくすぐり、近くの木々から落ちる枯れ葉の音が静かに聞こえてくる。
しばらくして、湯船の縁に別の人の気配がした。ユリコだった。彼女は同じく浴衣姿で、大きな胸が布地を大きく押し上げているのが、提灯の光にくっきりと浮かび上がっていた。第一印象は相変わらず圧倒的だった。上司として営業部を仕切るユリコは、三十代半ばの落ち着いた美しさがあり、営業会議ではいつも冷静沈着だったが、今夜の彼女の表情には、普段見せない柔らかな色気が宿っていた。巨乳は浴衣の前がはだけ気味で、白い肌と谷間が露わになっていた。彼女は俺に気づくと、ゆっくりと湯船に足を沈めながら近づいて来た。
「ショウタ、こんな遅くに? 一人じゃ寂しかったのかしら」
ユリコの声は低めで、湯の音に混じって耳に残った。彼女は俺の隣に座るように体を寄せた。肩が触れ合うほどの距離だ。肌に伝わる熱は湯の温度だけでなく、彼女の体温を感じさせるものだった。秋の夜風が露天風呂の囲いから吹き込み、肌が少しざわつく。そのとき、ユリコの視線が俺の体をゆっくりと這った。
「部長、こんなところで会うとは思いませんでした。出張の疲れ、流しに来たんですか」
俺は少し緊張しながら返した。ユリコはくすっと笑い、湯の中で体をさらに近づけた。彼女の巨乳が湯面に浮かび、俺の腕に柔らかく押し当てられる。温かい肉感がダイレクトに伝わってくる。彼女の髪からほのかに石鹸の香りと、女性特有の甘い体臭が混ざって鼻腔を刺激した。
「出張の夜は、部下と二人きりで話せるのもいいわね。昼間は営業の話ばかりだったから。ショウタ、最近の数字、よく頑張ってるわよ」
会話が始まる。ユリコは営業の話から少しずつ個人的な話題に移した。彼女の声はリズミカルで、湯の音に合わせて言葉が流れていく。俺は返しながら、彼女の体が徐々に密着してくることに気づいた。巨乳が胸に押しつけられ、柔らかく変形する感触がはっきりする。湯の中で彼女の手が俺の膝に軽く触れた。触覚が敏感になっていて、指先の熱がじわじわと広がる。
心理描写が頭の中を巡る。ユリコは上司だ。上司との関係は禁断だ。しかし、この夜の露天風呂、誰も来ないこの空間で、彼女の大胆なアプローチは、俺の理性の糸を少しずつ溶かしていった。彼女はさらに体を寄せ、耳元で囁いた。
「誰もいないわ。ここは混む時間帯をずらしたから。ショウタ、ちょっと肩、揉んでみて」
肩を揉むふりをして、ユリコは俺の胸に自らの胸を押し当てた。重みのある乳房が、湯の中で波を立てながら密着する。五感が混ざり合う。視覚では提灯の光に照らされた彼女の白い肌、触覚ではぬるぬるとした湯と彼女の体温、嗅覚では湯気と彼女の甘い匂い、聴覚では湯の沸騰音と彼女の息遣い。
次第に会話はエロティックな方向へ向かう。ユリコは笑いながら、俺の耳に唇を寄せた。
「ショウタ、硬くなってるわね。ここで、部長が癒してあげましょうか」
彼女の手が湯の中で俺の下半身へ伸びる。直接的な接触が始まり、口で貪る行為へ移行する。巨乳を押しつけながら、ユリコはゆっくりと跪くように体勢を変えた。湯の中で彼女の舌が、熱く滑らかに動き始める。五感が爆発するように感じられた。温かい口の中、ねっとりとした吸い付き、彼女の息が混じる音、巨乳が太ももに押しつけられる感触。行為は徐々に激しさを増し、心理的な興奮と肉体的な快楽が重なり合う。彼女の動きは熟練していて、時折目が合うたびに、彼女の瞳が妖艶に輝いた。
クライマックスを迎える時間は長く続き、行為の合間に短い会話を交わした。
「ユリコさん……本当にいいのか」
「いいのよ、ショウタ。今夜だけは上司じゃなくて、ただの女でいたいから」
情感が高まり、湯の中で体が震える。秋の夜風が少しずつ強くなり、肌に冷たい刺激を与える中、快楽の波が何度も訪れた。
余韻の中で、二人とも水を浴び直し、浴衣を着直した。ユリコは満足げに微笑み、俺の肩に軽く触れた。
「いい夜だったわね。明日からも、営業頑張りましょう」
旅館の廊下を別々に戻る道中、俺は胸のざわつきを抑えきれなかった。これからの出張と、上司との関係が、どのように変わっていくのか、静かな期待と緊張が夜の旅館に残った。


















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