冬の夜、地方都市のビジネスホテルバーに俺は一人でいた。外は氷点下近くまで冷え込んでいて、窓ガラスに薄い霜が張り始めている。暖房で室内はほんのり暖かく、木目調のカウンターが落ち着いた雰囲気を醸し出していた。出張で訪れたこの街は、週の半ばだったこともあって客はまばら。スーツ姿のビジネスマンたちが静かにビールを飲んでいる中、俺はカウンターの端でウィスキーのロックを一口ずつ含んでいた。腕時計は夜の十時を回っていた。
そのとき、ドアが開いて女性が入ってきた。黒のロングコートを羽織り、首元に白いマフラーを巻いている。足元は黒のブーツで、全体的にシンプルな装いだった。彼女がコートを脱ぐと、淡いベージュのニットが現れた。胸元の部分がゆったりとした丸いラインを描いていて、豊かな膨らみがニットの生地を押し上げているのが一目でわかった。肩まで落ちた茶色の髪が、柔らかく揺れている。彼女はカウンターから少し離れた席に座り、ソファに体を沈めた。顔立ちは細めで、唇が薄く紅を差している。目元が少し疲れているように見えたが、それが逆に大人びた印象を与えていた。彼女の名前は後にユカリだと知ることになるが、この瞬間、俺はただ「街に溶け込んでいる感じのいい女だな」と感じた。
バーテンダーが注文を聞きに行き、彼女は赤ワインを頼んだ。グラスを握る指が細く、爪は短く整えられている。俺はウィスキーを飲み干して、もう一杯をオーダーしながら、時折彼女のほうに視線を流した。彼女も一度、カウンター越しにこちらを見て、軽く目が合った。微笑みはしなかったが、敵意のようなものは感じられなかった。冬の夜の静かなバーで、互いに孤独を埋めたい空気が少しだけ流れ始めた気がした。
彼女はワインを一口飲むと、スマホを少し触ってから、ため息をつくように周りを見回した。俺はそのタイミングで席を移動する決心をした。隣の空いている席に移動し、軽く会釈しながら声をかけた。
「こんな時間に一人で来るのも珍しいですね。出張ですか?」
彼女は少し驚いた顔をしたが、すぐに表情を和らげた。
「ええ、そうです。地元の広告代理店で営業をしています。ユカリといいます。」
「俺は東京から来た営業のタツヤです。今日は疲れたので、部屋に戻る前に一杯やりたくなって。」
会話は自然に続いた。彼女は地方のクライアント回りが忙しく、夜遅くまで資料を作っていたらしい。ニットの胸元が、話すたびに少し揺れるのが目に入った。豊かな谷間が、淡い光に照らされて柔らかい影を落としている。彼女の声は低めで落ち着いていて、地方訛りが少し混じっていた。話しているうちに、彼女も最近の仕事の愚痴をこぼし始めた。
「本当に、数字ばかり追いかけられて。今日はちょっと息抜きしたくて、ここに来たんです。」
「わかる。俺も出張中は変わった空気に触れたくて、こうしてバーに寄ることが多い。」
二杯目の飲み物が運ばれてきた頃、彼女の肩が少しこちらに傾いていた。ニットの袖が触れ合う距離になった。彼女の髪の香りがほのかに漂ってきた。シャンプーの甘い香りと、赤ワインの香りが混ざっている。彼女が笑うたびに、胸のラインが大きく動いた。俺は自分の心拍が少し速くなっているのを感じた。 destinazioneの背徳感が、胸の奥でじわじわと広がっていく。
もう一時間近く話したあと、彼女がグラスを置いて言った。
「タツヤさん、面白い話ありがとう。もう少し話していたいけど、こんな時間だし。」
俺は少し迷ったが、思い切って訊いた。
「よかったら、部屋で最後に一杯どうですか。このホテルはルームサービスが意外と充実してる。」
ユカリは少し目を伏せた。長い沈黙のあと、彼女はゆっくりと頷いた。
「…いいですよ。実は私も、こんな夜は誰かと話していたくて。」
彼女と一緒にエレベーターに乗り込んだ。冬の夜の冷気がエレベーターの扉が開くたびに少し入ってきたが、彼女の体温が近くに感じられた。部屋に入ると、ベッドとソファが置かれたシンプルなビジネスルームだった。俺はミニバーを開けて、彼女に水とウィスキーを出した。彼女はソファに腰を下ろし、ニットの裾を少し直した。
「ここ、静かですね。」
彼女はそう言って、こちらを見て笑った。その笑顔に、俺はもう抑えきれなくなっていた。彼女の豊かな胸が、息をするたびに上下に動いている。俺は隣に座り、肩に軽く手を置いた。ユカリは目を閉じて、ゆっくりと体を預けてきた。
その瞬間から、彼女の積極さが変わった。彼女は俺のスーツのジャケットを脱がせ、シャツのボタンを一つずつ外しながら囁いた。
「タツヤさん…私、こういうの、実は好きなんです。」
彼女の手が俺のベルトに触れ、ジッパーをゆっくりと下ろした。部屋の空気は暖かく、彼女の吐息が耳元で熱い。彼女は跪くように床に膝をつき、俺の男性器を手に取った。指先が熱く、彼女の息が先端にかかった。彼女の舌が最初に触れたとき、そのぬるぬるとした感触が背筋を走った。
ユカリは目を伏せ、ゆっくりと咥え始めた。彼女の唇が亀頭を包み込み、舌が裏筋を丁寧に舐め上げる。呼吸音が部屋に響いた。「ん…はぁ…」という彼女の吐息と、唾液が絡む音が混ざる。彼女の巨乳が、俺の太ももに柔らかく押しつけられている。ニットの生地越しに、彼女の乳首が硬くなっているのが伝わってきた。彼女はさらに深く咥えようと顎を突き出し、喉の奥まで受け入れる。粘膜の締めつけと、舌の根元が当たる感触が強烈だった。彼女の目が涙で少し潤み、顔を赤く染めながら上目遣いにこちらを見た。
俺は彼女の肩に手を置き、ゆっくりと腰を動かした。彼女はそれを許容し、さらに喉をリラックスさせて奥まで受け止めた。唾液が溢れ、太ももを伝う。彼女の興奮した吐息が「んっ…はっ…んん…」と続き、口の中の温度がどんどん上がっていく。香ばしい体臭と彼女の甘い香水の匂いが混ざり、部屋を充満させた。彼女の舌がねっとりと動き、根元まで包み込むたびに、快感が腰から背中へ広がった。
彼女は何度も繰り返し、深く咥えては引き、唾液を混ぜながら動きを加速させた。乳房が揺れ、ニットが汗で少し張り付いている。彼女の表情は恍惚としていて、目がとろけ、息を荒げながら奉仕を続けていた。その姿が、俺の興奮をさらに煽った。腰が震え、彼女の喉が収縮するたびに絶頂が近づいてきた。彼女は最後まで受け止め、喉を鳴らしながら飲み下した。熱い吐息が男性器にかかり、彼女の唇から白い糸が引いた。
余韻の中で、ユカリはゆっくりと体を起こした。口の端を拭い、微笑んだ。
「本当に…いい夜でした。」
彼女は再びソファに腰を下ろし、俺と並んで水を飲んだ。窓の外では、冬の風がまだ吹いていた。
「出張って、こうして誰かと繋がれる瞬間があると救われる気がするわ。」
彼女はそう言って、肩を寄せてきた。俺は彼女の背中に手を回し、ゆっくりと時間を共有した。二人はしばらく無言で座っていたが、ユカリが時計を見て立ち上がった。
「もう遅いから、私は帰ります。また会えたらいいですね。」
ドアを開ける音が静かに響いた。彼女はコートを羽織り、振り返って軽く手を振った。部屋に残ったのは、彼女の香りと、冬の夜の冷たい空気だけだった。俺はベッドに体を横たえ、出張の背徳感と満たされた感覚を胸に刻みながら、目を閉じた。



















































