出張で地方の小さな都市にやって来たのは、冬の冷え込みが本格化する頃だった。俺はゴロウ、営業部の平社員として、この地域の総合病院に新しく導入された医療機器のフォローアップで三日間の滞在を予定していた。時刻は夜の九時半を回っていた。空気は凍てつくように冷たく、病室の窓ガラスに息が白く曇る。個室に入った俺は、ベッドに腰を下ろして深呼吸をした。白いシーツと消毒液の匂いが混じった、典型的な病院の臭いが鼻をつく。
今日の午前中に面会を終えた取引先の担当者が、夜間の病室まで来てくれるという話だった。肩をすくめて待っていると、ドアが静かにノックされた。入ってきたのは、ナース服を着た女性だった。レイナという名札が胸元に揺れている。彼女は背丈が平均的で、冬の室内でも少し厚手の白衣の下に豊かな胸の膨らみがはっきりと浮かび上がっていた。第一印象で目が行ったのはその部分だ。二十八歳と聞いていたが、落ち着いた目元と少しふっくらした唇が、年齢以上に落ち着いた女性に見えた。髪は後ろでまとめられ、首筋が綺麗に露出している。
「ゴロウ様ですね。面会の方と仰っていたお客さんですか?」
彼女の声は低めで穏やかだった。俺は軽く頭を下げて「はい、今日中に状況だけでも報告を」と答えた。レイナはカルテを手にしながら、ベッドサイドのモニターを確認し、窓辺の暖房の温度を少し上げてくれた。白衣の袖口から見える手首は細く、でも全体の体躯は丸みをおびていて、歩くたびに胸がゆらりと揺れるのが視界に入る。彼女が近づいたときに漂ってきたのは、微かな石鹸の香りと、冬の冷えた外気を運んできたような清潔な匂いだった。
会話は業務の話から始まった。レイナは患者の容態を簡潔に説明しつつ、俺が持ってきた資料のページをめくってくれた。指先が俺の手に触れた瞬間、彼女はわずかに視線を上げて笑った。唇の端が少し上向きになる、その表情が妙に印象的だった。
「こんな夜遅くまで、ありがとうございます。寒いでしょう?」
彼女は白衣の前を軽く押さえながら、ベッドの横に腰掛けるようにして近づいた。室内は夜間照明が落とされており、ベッドランプだけが柔らかい光を落としている。俺は上着を脱いで椅子に置いた。レイナの視線が一瞬、俺の肩から胸元に移動した。
「出張でいらっしゃる方って、よく病室で待機なさるんですね。寂しくないですか?」
その言葉に、俺は少し笑いながら「普段はホテルですが、今日はここで済ませるように言われたんで」と答えた。レイナは小さく頷き、続けて「私、夜勤でこのフロアを担当していて。時々、こうして話し相手になることもあるんですよ」と言いながら、ベッドの端に腰を下ろした。白衣が少し持ち上がり、ストッキングを通した太もものラインが薄っすらと見える。彼女の胸の位置が俺の視界のちょうど高さに来て、冬の厚手の生地でも形がくっきり残っていた。
「レイナさん、こちらの病院に勤められてどのくらいですか?」
俺が尋ねると、彼女は少し考えてから「五年目です。地元なので」と答えた。話が続くうちに、彼女の表情が少しずつ柔らかくなっていくのがわかった。最初は事務的な態度だったが、肩の力が抜け、時折奥歯で下唇を軽く噛む仕草を見せるようになった。
「出張中の人って、みんな疲れてる顔してるけど、ゴロウさんは目が少しちがうかも」
彼女の言葉に、俺は「どう違うんですか?」と聞き返した。レイナは静かに笑って、「もっと、こう……目で追ってる感じがする」と返してきた。指で自分の胸元を軽く指しながら、目を伏せて続ける。
「こういうところで、女性の体をじっと見る人、意外といるんです。夜は特に」
空気が少し変わった。暖房の音が低く響く中、レイナは体を少し前傾させ、ベッドに手をついた。白衣のボタンが一つ外れ、胸の谷間がわずかに覗く。彼女の吐息が、冷えた病室の空気に白く混じるのが見えた。
「もし、よかったら……寂しい時間を、少し埋めませんか?」
声は低く、はっきりとしたものだった。俺は言葉を失いながら、彼女の瞳を見つめた。レイナはゆっくりと立ち上がり、白衣の前を完全に外し始めた。冬の室内でも肌は滑らかで、ブラウス越しの胸の重みが、ゆっくりと揺れながら露わになっていく。部屋に漂う消毒液の臭いと混じった、彼女の体温と香水の混ざった匂いが鼻を刺激した。
彼女はベッドの横に跪くように座り、俺の膝に両手をついた。
「ここで、いいですか?」
「レイナさん……本当に?」
「夜勤の合間なら、大丈夫。ドアはロックしてありますから」
レイナの指が、俺のベルトに触れた。冷えた指先が、冬の冷気の中で熱く感じられた。彼女は静かにジッパーを下ろし、顔を近づける。髪の先が太ももに触れ、温かくて柔らかい感触が伝わってきた。彼女の息が、直接下半身にかかった。
「少し、美味しいものが欲しい気分なんです」
レイナの舌が、ゆっくりと先端を舐め上げた瞬間、俺は背筋に電気が走るような感覚を覚えた。彼女の唇は柔らかく、温かく、湿った感触がじわじわと包み込む。巨乳の胸が、彼女が前屈みになるたびにベッドに押し当てられ、形を変えながら揺れていた。
レイナは一度顔を上げて、俺の目を見て微笑んだ。
「どう? ここで、ゆっくり……」
彼女の口が再び覆い被さり、舌が丁寧に動き始めた。舐める音が、病室の静けさの中で小さく、しかしはっきりと響く。冬の夜の病院という場所が、余計にその行為を禁断のものに感じさせた。彼女の髪を軽く掴むと、レイナは嬉しそうに動きを強めた。
その後、レイナはしばらく同じ姿勢のまま奉仕を続け、時折目を上げて俺の反応を確認するように視線を交わした。指で根元を支え、口の動きと連動させる。彼女の胸が圧迫されてはねるたびに、甘い吐息が漏れた。消毒液の臭いと彼女の唾液の匂いが混ざり、部屋全体が甘く重い空気になっていた。
行為が一段落したとき、レイナは口元を軽く拭いながら、ベッドに腰を上げた。
「まだ、時間あるみたいですね」
彼女はもう一度、俺の前に跪き直した。夜は更け、病室は依然として静かだった。レイナの積極的な動きは続き、俺は彼女の温かく柔らかい感触に身を委ねた。
「レイナさん……ありがとう」
「こちらこそ、寂しさを埋められてよかった」
行為のあと、レイナは白衣を静かに元に戻し、髪を直した。彼女はベッドの横で少し座り、俺の手を握った。
「出張、残りも気をつけてくださいね」
窓の外はまだ暗く、寒風がガラスを震わせていた。レイナは再び立ち上がり、ドアの前で振り返った。
「また夜勤のときに、会えたらいいな」
彼女はそう言って、静かに部屋を出ていった。病室に残ったのは、わずかな体温と、甘い残り香だけだった。俺は天井を見つめ、冬の夜の病院で起こった出来事を、ゆっくりと心に刻んでいた。





















































