冬の夜、繁華街の奥まった路地を抜けたところに、さりげなく構えた隠れ家ワインバーがある。外から見るとただの古いビルに見えるが、中に入ると木の温もり漂う古民家風の内装で、音も漏れにくい。その日、俺は取引先の医療機器メーカーが主催する社外忘年会に顔を出していた。午後四時から始まった会は、まず大きなホールで乾杯し、二次会でこの貸切個室に移動した。
個室は奥の階段を上がり、厚いカーテンで仕切られたスペースで、ソファと低めのテーブルが置かれ、ワインの香りが充満していた。外はすでに暗く、冷たい風がビルの隙間を吹き抜ける季節だ。俺は営業マネージャーのタツヤとして、いつものスーツ姿で参加していた。
そのとき、席の向かいに座っていたのがユリコだった。内科クリニックの院長で、以前に医療機器の提案をした際に何度か会ったことのある女医だ。今日は会社の忘年会らしく、黒のタイトドレスを着ていた。胸元が深く開いていて、豊かな谷間がはっきりと見え、ドレスの生地が身体の曲線を強調していた。革のような光沢のある素材で、腰回りもぴったりと締まっている。髪は普段の白衣姿からは想像できないほど、ゆるやかに下ろしていて、首筋が白く浮かんでいた。赤いリップが光を反射し、グラスを傾けるたびに喉が動くのが目に入った。
俺は隣に座っていた同僚と適当に話をしながらも、ついユリコの方向に目が行ってしまう。アルコールが徐々に回り始めた頃、ユリコがこちらに目を向けて、にこっと微笑んだ。
「タツヤさん、久しぶりですね。去年の展示会以来かしら」 「そうですね。ユリコ先生、今日はお一人で参加ですか」 「院長一人で来るのも変じゃないでしょ。スタッフも誘ったけど、みんな家庭の事情で」
会話が続くなか、ユリコはグラスを傾けながら、ドレスの胸元を軽く指で押さえる仕草をした。その動作で谷間がより深く見え、触覚的な想像が頭をよぎった。酒の匂いと、ユリコの香水の甘い匂いが混じり、部屋の空気が少し重くなる。
二次会の進行で、メンバーが散り始めると、自然とユリコと二人きりになる時間が生まれた。ほかの人はホールに戻ったり、帰宅したりして、貸切個室は静かになった。ユリコがソファの端に寄ってきて、声のトーンを少し落とした。
「この個室、意外と落ち着くわ。外の喧騒が全く聞こえないもの」 「確かに。隠れ家らしい作りですね」 「タツヤさん、今日は飲んでるの、珍しいわよね。いつも真面目な営業マンだと思ってた」
彼女の目が俺の目を見つめる。アルコールの影響か、頰に薄い紅が差している。俺は返事をしながらも、ユリコの肩が自分の肩に触れそうな距離に近づいてきているのを感じた。ドレスの生地越しに伝わる熱と、巨乳のボリュームが気になって仕方ない。彼女がくすくす笑って、グラスを傾けるたびに胸が揺れる。
「ユリコ先生、ドレス姿、すごく似合いますよ」 「本当? 白衣しか着ないから、たまにはこういうのもいいわね。タツヤさん、視線が熱いわよ」
そんな軽いやり取りが続き、彼女が少し体を傾けた。酒の甘い息が近くに感じられ、俺の股間が反応し始めているのを自覚した。ユリコはそれに気づいたような表情で、再び微笑んだ。
「ここ、個室なんだから、もう少し近くてもいいでしょ」
彼女の手が俺の太ももに軽く置かれた。指先が動く感触がはっきり伝わる。部屋の照明は暖色で、ワインの赤い色が壁に映り、視覚的にも興奮を刺激した。外の冷たい冬の空気と対照的に、室内は熱がこもっている。ユリコの太ももが自分の膝に触れ、柔らかい感触がした。
会話は次第に個人的なものに移っていった。クリニックの経営話や、以前の取引の話から、ふと彼女が「今日は飲みたい気分なの」と漏らした。俺も「自分も仕事の疲れを飛ばしたい」と返すと、彼女の目が一瞬真剣になった。
「タツヤさん、私の体、気になってるんでしょう?」 「……ええ、正直」
そう告白した瞬間、ユリコは身を乗り出し、唇を俺の耳元に寄せた。
「じゃあ、こうしちゃだめ?」
彼女の指が俺のベルトに触れた。部屋の中は静かで、彼女の息遣いと布ずれの音だけが聞こえる。視覚、触覚、聴覚が一気に研ぎ澄まされた。甘い香水とワインの香りが鼻をくすぐる。俺は息を吞み、ユリコの肩を抱くように手を回した。ドレスの背中部分が滑らかで、彼女の体温が掌に伝わる。
ユリコは微笑んだまま、ゆっくりと俺の前に膝をついた。ソファの前に床があり、彼女のドレスのスカートが広がる。巨乳がさらに強調され、谷間がくっきりと見える位置になった。
「ここで、いい? 他の人は来ないわよ」
彼女の手が慎重にジッパーを下ろし始めた。冷たい指先が熱くなった部分に触れる感触が強烈だった。部屋の暖房の音が微かに聞こえ、ユリコの吐息が重なる。彼女が顔を近づけ、舌で先端を舐め上げたときの湿った感触と、温かい口腔内の感覚が全身を駆け巡った。
ユリコは熟練した動きで、舌を巧みに使いながら唇で包み込んだ。時折、息を吹きかけるような刺激や、奥まで含む圧力が交互に来る。視界には彼女の頭が上下し、黒髪が揺れる。胸の谷間に俺の片手を導き、柔らかい感触を味わわせてくれた。乳房の重みと温かさが掌に広がり、彼女の動きと連動するように胸が揺れる。
音ははっきり聞こえた。湿った音と、彼女の喉の動き。味覚的には、彼女の唇の感触と、事前のワインの残り香が混じっていた。触覚は圧倒的で、彼女の舌の動きが細かく、時には強く、時には優しく、絶えず刺激を与え続ける。次第に快感が積み重なり、呼吸が荒くなる。ユリコは目線を上げて俺を見ながら続け、表情に快楽を感じているような色が浮かんでいた。
彼女が胸の谷間に顔を埋めるように促し、両方の乳房で包み込むような動きを加えた。柔らかさと温かさが包み、口内での刺激と組み合わせられて、制御できない高まりが訪れた。大量の射精が口内に放たれ、ユリコがそれを飲み込む音が静かな部屋に響いた。余韻の震えが続き、彼女の口元に白いものが少し溢れた。
行為が終わった後も、ユリコは膝をついたまま、ティッシュで口元を拭いた。
「美味しかったわ、タツヤさん」 「……ユリコ先生、すごい技術ですね」 「隠し事はできないみたいね。私、こういうの、好きなんだから」
彼女は立ち上がり、ドレスを整えながら、グラスをもう一度手に取った。部屋の空気がまだ興奮を残していて、冷めたワインの味が口に広がる。別れ際、ユリコが名刺の裏に電話番号を書いて渡した。
「また、こんな機会があったら連絡して。冬はこれから長いから」
個室の外に出ると、寒い夜の繁華街の風が身を切るように吹いていたが、体の中はまだ熱が残っていた。忘年会の喧騒が遠くに聞こえ、ユリコとの密室での記憶だけが鮮明に残った。
(文字数:約4520字)



















































