忘年会の夜、学校から徒歩十数分の古い居酒屋に俺は向かった。冬の冷たい風がコートの襟を這い上がり、吐く息が白く舞う。十二月も後半に入り、夜八時を回った頃だ。国語科に新任で配属された俺、リュウジはまだ学校の空気に慣れきっていない。黒のタートルネックにスラックスという地味な格好で、教室の黒板にまで残るチョークの匂いを洗い落としたところだった。
個室に通されたのは奥の座敷。古びた障子が軋み、畳の匂いに醤油と焼鳥の煙が混じる。テーブルを囲んだ同僚たちの声が既に高く、ビールジョッキが音を立てていた。隣に座ったのは社会科のサチコだった。五年のキャリアを持つ彼女は、今年二十八歳。ふんわりした茶髪をゆるくおろし、淡いピンクのセーターに黒のタイトスカートという服装。セーターの胸元は柔らかく膨らみ、座るたびにテーブルの下で脚を組み直すたびにスカートの生地が腿に張りつくのが目に入った。俺は挨拶を返しながら、つい視線を逸らした。彼女の第一印象は穏やかで微笑みやすいが、その豊かな胸のボリュームが、薄いセーター越しにすぐ隣に感じられる距離だった。
飲みが進むにつれ、サチコは俺の横に体を寄せてきた。彼女の左腕が俺の右腕に重なる。柔らかい肉感が、セーターの布越しに直接触れてくる。アルコールが入ったせいか、彼女の頰は赤く、息遣いが少し熱い。「リュウジ君、新任で大変でしょう?私も五年目だけど、まだ毎年同じなんだよね」そう言って彼女は笑い、肘がさらに押しつけられた。巨乳が腕の側面にぴったりと吸い付くような感触。温かく、重く、形を保ったまま俺の肩に寄りかかってくる。ビールの香りとサチコの甘い香水、汗ばんだ肌の匂いが混ざって漂う。俺は喉が鳴る音を堪えながらジョッキを傾けた。彼女の胸の柔らかさが、会話をするたびにゆっくりと揺れるのが視界の端に残る。
「もう少し飲もうよ。冬だから体温めないと」サチコはグラスを傾けながら、脚を組み替えた。スカートの裾が少し上がり、白い肌がチラリと見える。彼女の右手が俺の膝の上に置かれた。指先が軽く押すように動く。個室の障子越しに他の同僚の笑い声が聞こえる中、俺たちの間だけ温度が違う気がした。彼女の息が耳元に近づき、「リュウジ君、トイレ行かない?」と囁かれた瞬間、俺の鼓動が跳ねた。
サチコに導かれるように、俺は席を立った。彼女の指が俺の手首を優しく掴む。居酒屋の廊下は薄暗く、古い電球が黄色く灯っている。トイレの個室に入った途端、彼女は俺の胸に体を押しつけてきた。セーター越しの巨乳が、俺の胸板に強く当たる。柔らかさが潰れながらも形を保ち、熱が伝わってくる。彼女の唇が俺の唇に重なり、ねっとりとしたキスが始まった。舌が絡み合う感触、彼女の吐息が俺の口の中に流れ込む。ビールの苦みと彼女の甘い唾液の味が混ざる。聴覚では障子の外を通る足音が、視覚では彼女の瞳がうるんで俺を見つめているのが捉えられた。触覚では、彼女の手が俺のズボンのファスナーに伸びるのがはっきり感じられた。
フェラチオは激しいものだった。サチコは跪き、俺のものを取り出して口に含んだ。舌が根元から先端まで這い上がり、ぬるぬるとした感触が竿全体を包む。彼女の唇の締まりが強く、時折喉奥まで咥え込まれると、ぬるぬるとした粘液が音を立てて動く。唾液の音が個室内に響き、彼女の吐息が熱く肌に当たる。片方の乳房を手に持ち上げ、俺の腿に押しつけながら動きを続ける。巨乳の重みが腿の内側に当たり、柔らかい肉が形を変えながら擦れる。味覚では彼女の口内のぬめりが、触覚では舌のざらつきと唇の締まりが同時に襲ってくる。心理的には、同僚という禁断の関係が興奮を煽った。職場で毎日顔を合わせる相手が、今こうして跪いている事実が、快楽を一段階上乗せした。「サチコ、こんなところで……」と俺が息を呑むと、彼女は口を離さず、目だけで笑った。続きはさらに深く、激しく繰り返された。五感すべてが彼女の行為に支配され、時間感覚が薄れていく。
行為が終わると、サチコはゆっくり立ち上がり、口の端を指で拭った。彼女はくすくすと笑い、「また学校でね、リュウジ君」と囁いた。俺はまだ鼓動が収まらない胸に手を当て、息を整えた。個室を出る際、彼女の手が再び俺の手首を軽く握り返した。冬の夜の冷気が再び体に触れる中、居酒屋の帰り道で交わした短い会話が、胸の内に残った。她は「今日のことは二人だけの秘密」と言い、俺はただ頷くしかなかった。別れ際に彼女の背中が遠ざかるのを見送りながら、俺は職場の人間関係がこれからどう変わるのか、静かに考え始めた。

















































