俺の名前はTaro。普段は都会の小さな会社でデスクワークをこなす、典型的な非モテ男だ。彼女ができたことなんて一度もないし、女性の体に触れる機会なんて夢のまた夢。だけど、運命は時々奇跡をくれる。大学時代のヨットサークル経験がきっかけで、知り合いの紹介でプライベートヨットの見習いクルーとして雇われたんだ。金になるし、海が好きだから、迷わず飛びついた。あの秋の日、すべてが変わった。
それは10月の穏やかな昼下がり。秋の陽光が海面をキラキラと照らし、潮風が頰を撫でる。空気は少しひんやりとして、夏の蒸し暑さとは違う爽やかさがあった。俺たちは地中海沿岸のマリーナから出航したばかりのプライベートヨット、名前は「シーホーク」。全長15メートルほどの白い船体が、ゆっくりと波を切り裂いて進む。船主は裕福なビジネスマンで、週末クルーズを楽しむために俺みたいな新人を雇ってくれた。秋の海は比較的穏やかで、青い空の下、水平線がどこまでも広がっている。塩辛い海風が鼻をくすぐり、波の音がエンジンの低いうなりを優しく包み込む。俺は甲





































